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カービュー マーケットウォッチ(2009年2月度)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式會社カービュー(本社:東京都中央區、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協會連合會が公表する「月間登録臺數ランキング」をもとに、日本國內における自動車マーケットの動きを獨自分析する。

國産乗用車は前年同月比72.3%で下落率がさらに拡大!

軽乗用車が2カ月連続、輸入車も9カ月連続のマイナスに

 今回は、日本自動車販売協會連合會(自販連)、全國軽自動車協會連合會(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した1月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車は除く)全體では15萬3950臺で、前年同月比72.3%と6カ月連続で前年を下回った。バンやトラックなどの貨物車やバスを含めた登録車全體でも27.9%のマイナスで、これは1月単月として自販連が統計を取り始めた1968年以降最大の下落率。特に3ナンバー乗用車が6萬3247臺で前年同月比64.5%(5ナンバー乗用車は9萬703臺で78.4%)と大きく落ち込んだ。

 輸入車と軽自動車を除く國産乗用車は14萬5859臺(日産デュアリスの輸入分27臺含む)で前年同月比は72.3%。メーカーごとの合計では昨年12月に追加した「ブーンルミナス」が473臺と月間販売目標の500臺レベルで売れたダイハツを除き、前年割れ。それも三菱の前年同月比46.1%をはじめ、マツダ64.3%、日産68.6%、ホンダ69.9%など他メーカーすべて2ケタの大幅なマイナスだ。

 國産乗用車の月間ランキングでは「ホンダ フィット」が2カ月連続トップとなり、2位にはダイハツブーンルミナスのOEMモデル、「パッソセッテ」を含む「トヨタ パッソ」が前月7位からジャンプアップ。日産勢も6位「キューブ」、7位「セレナ」、9位「ノート」の3モデルがランクインしたが、トヨタカローラ(「アクシオ」、「フィールダー」、「ルミオン」の合計)は4位に後退した。

 軽自動車は商用車を含む全體で12萬7426臺で前年同月比94.4%と3カ月連続の前年割れ。乗用車部門も2カ月連続のマイナスだが、「ホンダ ライフ」などニューモデルが堅調に売れ、部門計では10萬2106臺で96.1%と下落率は前月より改善された。

 また輸入車(乗用車のみ)は日本メーカー製を含めた全體で8118臺、前年同月比57.9%。海外メーカー製のみでも7555臺で65.5%と9カ月連続のマイナスだった。海外メーカーブランド別乗用車ランキングはVW(フォルクスワーゲン)が4カ月連続トップ、メルセデス?ベンツ2位、BMW(ミニを除く)3位と続いたが、前年同月比は60.9%、60.9%、66.5%と低調な売れ行きだ。

ココも気になる!その1

通期赤字見通しのトヨタは空前の新車攻勢で巻き返しを狙う?

?。苍律涎顺鰮Bったクルマメーカー10社の2009年3月通期(08年4月~09年3月)業績見通しによると、ホンダ、スズキ、ダイハツを除き7社が赤字に転落。昨年、アメリカのGM(ゼネラルモータース)を抜いて、生産臺數世界ナンバー1に輝いたトヨタも通期で赤字となる見通しだ。昨年10~12月の世界市場における急激な販売低迷や円高に加え、今年1~3月の短期では市場環境の回復が見込めず、71年ぶりの赤字決算になるという。トヨタは早急な在庫調整を推し進めるとともに、設備投資の見直しや人員削減を敢行し、年間販売臺數が今期並みの700萬臺でも利益を確保できる企業體質に転換するとしている。

 そんな厳しい狀況のトヨタだけに、今年の新車攻勢は強力。3月下旬の「クラウンマジェスタ」を皮切りに、4月「ウィッシュ」、5月「プリウス」、7月「パッソ」、9月「ハイラックスサーフ」、「ランドクルーザープラド」とモデルチェンジが噂されている。さらに4月に販売開始となる「レクサス RX450h」に続き、ハイブリッド専用モデルの「レクサス HS250h」やトヨタブランドの新型車種がデビュー予定。これでハイブリッドモデルは「レクサス GS450h」、「LS600h」、「プリウス」、「エスティマハイブリッド」に加え、トヨタ/レクサス連合で7モデルのラインナップになるはずだ。

?。苍拢等栅税k売された「ホンダ インサイト」は、その週末に行われたディーラーの発表展示會に多くのユーザーが詰めかけ、大盛況だった様子。大きな盛り上がりを見せているハイブリッドモデルをメインに據えたトヨタの新車ラッシュに大いに期待したいところだ。

ココも気になる! その2

ゴルフが6年連続年間ランキングNo.1を達成!

 輸入車の販売データを集計している日本自動車輸入組合(JAIA)から、車名別年間ランキングが発表されたので、海外メーカー製乗用車についてベスト10を紹介しよう。

?。蔽护稀竀W ゴルフ」シリーズで2萬3280臺(前年比91.7%/前年ランキング1位)、以下、2位「BMW 3シリーズ」1萬7809臺(同76.3%/同2位)、3位「メルセデス?ベンツ Cクラス」1萬4427臺(同117.6%/同4位)、4位「BMW ミニ」1萬2744臺(同90.9%/同3位)、5位「VW ポロ」9829臺(同85.9%/同5位)、6位「BMW 1シリーズ」7220臺(同89.1%/同7位)、7位「アウディ A4シリーズ」5976臺(同113.7%/同11位)、8位「メルセデス?ベンツ Bクラス」5033臺(同77.8%/同9位)、9位「メルセデス?ベンツ Eクラス」4657臺(同54.2%/同6位)、10位「BMW 5シリーズ」4105臺(同56.7%/同8位)となった。

 ゴルフは6年連続、VWはブランド別で9年連続のNo.1を達成。ゴルフはデビュー6年目だが、小排気量+過給機によるTSIエンジンと高効率なDSGトランスミッション搭載モデルの拡充など著実な熟成が実を結んだ形だ。またセダンが一昨年6月、ステーションワゴンが昨年4月に登場したM?ベンツCクラスと、昨年3月にモデルチェンジした「アウディ A4」シリーズ以外、前年比はマイナスで、特に「M?ベンツ Eクラス」と「BMW 5シリーズ」の下落率が大きい。ともにモデル後期とはいえ、高価格モデルだけに景気低迷が影響したのだろう。

 ただ今年はゴルフ、Eクラスなどのニューモデルが投入される。冷え込んだ輸入車市場のカンフル剤としても要注目だ。